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大阪市平野区にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)のお寺です。法事、葬儀、納骨などお気軽にご相談ください。 大阪市平野区にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)のお寺です。法事、葬儀、納骨などお気軽にご相談ください。 年忌法要(ご法事)早見表はこちらです

住職のつぶやき

不定期発行の住職ブログです。
「私の生きる意味」を見つけるヒントにしてください。

今回は、浄土真宗の教えについて全6回にて解説していきます。

浄土真宗ってどんな教え? ①

 はじめに ~出世本懐~

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浄土真宗をはじめ仏教といわれる教えはお釈迦さまが説かれたものです。
お釈迦さまはみんなが幸せに生きてほしいと願い仏教を開かれました。
そのためには、なぜ幸せではなく苦しみを感じてしまうのか。幸せになるためにはどのような生き方をすればよいのか、それが仏教の教えの中身です。

仏教を説かれたお釈迦さまは、今から約2500年前の4月8日、インドの北(現在のネパール)にあるルンビニーという場所で誕生されました。
その頃のインドの北方は釈迦族と呼ばれる種族が小さな国を作っていました。
お釈迦さまは釈迦族の王であるスッドーダナ王とその妃マーヤー夫人との間に生まれた王子様だったのです。
マーヤー夫人は出産のため里帰りをしている途中、ルンビニーの花園で急に産気づき、お釈迦さまを出産されました。

その時の様子が伝記として語り継がれています。
マーヤー夫人は白い象が胎内に入った夢を見た後、お釈迦さまを懐妊した。
ルンビニーの花園でマーヤー夫人が無憂華の枝を手にしようとしたとき、お釈迦さまが右脇から誕生した。
お釈迦さまは誕生するとすぐに7歩あるいて、右手で天を指し、左手で地を指して、「天上天下、唯我独尊(天にも地にもただ我独り尊し)」と宣言された。

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・・・はぁ!?
そんなアホな。

よくわかります。そんなはずはありません。
けれど、そんなまさかの話が伝わってくるということには、必ずそれに込められた意味や背景があるはずです。

白い象が胎内にという話しは、お釈迦さまの偉大さを表そうとしたものだと思います。
俗な言い方をせずに、インド人が大切にしていた象に置き換えて表現したのでしょう。

また、マーヤー夫人の右脇から誕生した話し。
これも当然そんなはずはありませんが、お釈迦さまが誕生された時代はヒンドゥー教という宗教が一般的でした。
そのヒンドゥー教の『マヌ法典』には創造神である梵天(ブラフマー)の口から司祭者(バラモン)、腕から王族(クシャトリア)、腿から庶民(ヴァイシャ)、足から奴隷(シュードラ)が創られたとされています。
お釈迦様は王族ですから腕(脇)から生まれたとされ、しかもインドの習俗として右は清浄で左は不浄であるという考え方が合わさり、右脇から誕生されたと伝えられるのです。

生まれてすぐに7歩あるいた上にしゃべったというのも同じです。
7歩というのは迷いの世界である六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)を超えたさとりの存在だという比喩でしょうし、「天上天下、唯我独尊」という言葉は決して「他人と比べて、この世の中で自分が一番尊い」という傲慢な意味ではなく、「私のいのちは、天にも地にもこの世の中にたった一つしかないかけがえのないものである。しかもこのいのちは、あらゆる無限の可能性を持っている。だからこそ私の命は尊いのだ」という意味です。
もちろんそのいのちというのは私だけを指すのではなく、私もあなたも、全てのいのちがかけがえのないいのちだということを表した伝説なのです。

先ほどの右脇から生まれたという話し。
そこにもう一つ込められた意味があります。
現代にも色濃く残っていますが、お釈迦さまの生まれたインドにはカースト制度という、生まれながらに差別された身分制度がありました。
なぜ生まれながらにして差別を受けなければならないのか。
人は皆、いや人間だけでなく、全てのいのちは平等でないのか。
そんな思いを持って説かれたのが仏教の始まりなのです。

いのちはすべて平等。
どんないのちももらすことなく救いたいと誓われた阿弥陀如来という仏さまがおられます。
お釈迦さまは人それぞれに適したさとりへの方法を説いていかれましたが、その中の一つとして、いのちあるものすべてをもらすことなく、我が国浄土へ迎え取り、必ずさとりの仏にしてみせると誓われた阿弥陀如来の教えを説かれました。
この教えを説きたかったがために、お釈迦さまはこの世にお生まれになったのだと私たちは聞かせていただきます。

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